こんにちは!
一英塾 勝田台校です。
今回は、高校の英語の教科書の話を少し。
こちらの内容は、2021年まで入学生の課程の内容を再度記載したものですが、主な特徴は、新課程でも踏襲されています。
数が多い
高校の英語の教科書は、中学よりも数が多くなっています。
(一人の生徒が使う本が多いということではなくて、
教科書会社も、種類も豊富という意味です。)
違う高校に通っている生徒が10人集まると、
実は10人とも使っている教科書が全員違う、ということもよくあります。
(近隣の高校だと、以前は佐倉高校と津田沼高校が全学年で同じ英語の教科書ですが、これは、割と珍しいケースです。)
中学英語の教科書は、だいたい7社・7種類くらいしかありません。
日本全国の公立中学の生徒がだいたい7種類くらいのうちのどれかを使っています。
レベル別・1社で複数
ところが高校英語になると、教科書会社が10社以上で、かつ同じ会社がレベル別に2冊・3冊出しています。
例えば、
三省堂の「コミュニケーション英語」の教科書は、
レベル別に、
難易度高め=CROWN(クラウン)
難易度中くらい=MY WAY(マイウェイ)
難易度易しめ=VISTA(ビスタ)
の3種類出ています。
(なお、難易度は、収録語数・文の長さをもとにした目安です。文法事項は、どの教科書でも、ほぼ同様に扱っています。)
なぜ数が多いのか?
各高校で、その高校の生徒の学力に合わせて、
あるいは、英語の先生の方針に基づいて、教科書を使用しています。
(いわゆる進学校でも、最も易しい教科書を使う場合があります。)
進学校で易しい教科書も
高校入試の偏差値と、使う教科書の難易度がピッタリ一致するかというと、必ずしもそうではありません。
例えば、ある高校では、全学年でCROWNとMY WAYを両方採用している年がありました。
2つの難易度の異なる教科書を使用することで、
易しめのもので多読・語彙力のアップを、難しめのもので語彙力アップと英文解釈力の向上を図るなど、いろいろなメリットがありそうです。
教科書の採用には、いろいろな要素が絡んでいるようです。
いわゆる進学校でも、検定教科書としては中くらいの難易度のものか、最も易しいものを使っている場合もあります。
英文自体が易しくとも、使い方によっては高度な英語力をつけられるようになっていたり、高度な英文を読むのは別の教材を使うなど、様々なケースがあります。
例えば、採用している検定教科書は易しめ~標準レベルで、その他のハイレベルな語彙力・読解力は、速読英単語などの文章付きの単語集や、リーディングの副読本でつけていくというパターンがあったりします。
背伸びするパターンも
あるいは、一応進学校ではあるものの、入試偏差値などを考えると、高めの難易度のもの単独は辛いかもしれないな、ということもあります。
私立の中高一貫校では、検定教科書とは別に、Z会の「NEW TREASURE(ニュー・トレジャー)」や、「CROWN PLUS(クラウン・プラス)」などのハイレベルなテキストをメインに使用しているケースがあります。
最上位の進学校では、ある程度成立しているようですが、2〜3番手以降の進学校では、成績上位で頑張っている生徒は大丈夫だけど、それ以外は逆に消化不良で学習効率が微妙というケースが見受けられます。
むやみやたらに課題の量が多かったり、ついていけない状態だと、本文もやたらに長く、新出語句もそれぞれ多いので、わけのわからない状態になってしまいがちです。
検定教科書をつかっている場合でも、高校のレベルが高い方の教科書を使っていて、ついていけていない状態になっていると、同じような状態になってしまいます。
どう進めるか?
教科書のレベルが合っていれば、とにかく教科書を徹底的に活用して繰り返し学習することで、総合的な力がつき、効果的です。
教科書だけでOK?
実は、本当に学校教科書の内容が完璧に頭に入っていて、使いこなせれば、それだけで受験を乗り切ることも可能です。
頭に入れづらい
でも、難関大合格者も含めて、教科書のみでは、内容を頭に入れるのは大変です。なぜでしょうか?
なぜ頭に入れにくいのか?
つながり インパクト
一言でいうと、「つながりとインパクトが弱いから。」ということです。知識をつなげていくことで、さらに繰り返し学習することで頭に残していくことができますが、そのつながりの作り方がわからないと、なかなか頭に入れづらいものです。
教科書の内容についていけない場合は、易しい内容の参考書・講座を併用することで、実力を底上げしていく必要があります。
教科書を使い倒す
以上の点を考慮したうえで、教科書を使い倒していくことで、大学受験に通用する力をつけていくことも、もちろん可能ではあります。
難しすぎる場合
学校で使っている教科書が現在の自分のレベルと比べて難しすぎる場合、まずは、可能であれば「教科書ガイド」を入手してしまうのが早道です。もちろん、教科書ガイドが手元にあるだけでは意味がないので、しっかり使い倒していきましょう。出てきた単語・重要表現を、繰り返し確認して、覚えていきましょう。暗記で乗り切れるものはとにかく暗記で乗り切る、そんなイメージです。
なお、教科書ガイドが手に入らない場合は、単語の意味と本文の意味を確認して、それを少しずつ、覚えられるものから覚えていきましょう。
「難しすぎる」と感じる場合には、文法などの知識も、その教科書のみでは頭に入りづらいかもしれません。
英文法については、易しめの参考書と、総合英語の本を用意して、それを併用して、確認していきましょう。
易しいと感じる場合
では、簡単だと感じる場合はどうするか、その場合でも、いろいろな活用の方法があります。
シンプルな方法としては、音読です。ちょうどよいレベルのもの、易しめのレベルの英文を音読していくと、様々な効果があります。繰り返し繰り返し音読していくと、そこで出てきた表現を、そのまま英作文で使えたり、文法問題で瞬間的に答えを選べるようになっていきます。もちろん、「易しい」といいつつも、それまで知らなかった・なじみがなかった語彙も出てくると思いますので、それらの語彙・表現も、英文の中で自然に覚えるという、理想的な形で知識を増やしていくことができます。
以上のような形で教科書をうまく活用しつつ、ハイレベルな語彙・長文については、必要であれば、別の教材・参考書で補っていきましょう。
学校で使っている教科書が易しくても、プラスアルファの教材で必要な量を練習していけば、結局は同じなので、それ自体によっての有利不利はなく、いかに、自分に合った学習を進め、学力を上げていくか。これが大切になります。
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