大学入試英単語「SPARTA」「Stock」どんな単語集？どう使う？

今回は、スタディサプリでおなじみの英語の関正生先生の英単語集「SPARTA」「Stock」はどんな単語集なのか、見ていきます。

特に、「SPARTA」は2023年3月に出版されたばかりの新しい単語集ということで、どのような特徴があるのかを見ていきます。

どれがいい？

基本的に単語集は、それぞれのレベルと好みに合わせて使えばOKです。学校で使っているものがあり、特に問題がなければ、そのまま使っていって大丈夫です。

SPARTAはどんな単語集？

「大学入試英単語SPARTA（スパルタ）」は、スタディサプリの関正生先生の新しい単語集です。レベル別に3冊出ているので、収録されている単語を確認したうえで自分に合うものを進めていきます。

覚え方

覚え方については、他の単語集を使っている場合も参考にできる部分があります。ぜひ、参考にしていきましょう。

一気に覚える？

この単語集は「一気に覚える」ということを打ち出しています。

具体的な覚え方について、冒頭で説明されているため、それをしっかり確認したうえで、取り組んでいきます。

1日200単語×5日を1セットとして6回繰り返すことで、1ヵ月で1000単語を習得することを目指していくことができます。

「1日200単語を覚えることは大変そうですが、最初からすべて完璧に覚えようとするのではなく、うろ覚えでもいいので、短い時間の間で、繰り返し見ていくことが大切です。具体的には、1時間に１００個ペースで、瞬間的に覚えたら次に進む、最初から知ってる単語は無視、覚えるとき簡単な単語は数秒だけ目を通す、難しい単語はじっくりと、という形で進めます。」

という形で進めていくと説明されています。

まとめると以下のようになります。

1時間に100単語を目標に設定する
- 1日200単語を覚えるためには、1時間あたり100単語を覚える必要があります。
- 時間を区切って集中的に学習することで、覚える単語数を増やせます。
瞬間的に覚えられる単語はスキップする
- 最初から知っている単語や、覚えるのに数秒で済む簡単な単語はスキップして、時間を節約しましょう。
- 難しい単語に集中することで、より効率的に覚えることができます。
簡単な単語は数秒だけ目を通す
- 簡単な単語でも、完全にスキップするのではなく、数秒だけ目を通すことで、脳に単語を記憶させることができます。
難しい単語はじっくりと覚える
- 難しい単語には、じっくりと時間をかけて覚えることが大切です。
- 単語の意味や使い方を調べたり、例文を読んで理解を深めることで、より長期的な記憶につながります。

詳細は、「SPARTA」本文に記載されているので、まずは熟読していきましょう。

意味はひとつから

単語の意味は、まずはひとつだけ覚える。

これは、他の単語集あるいは、英単語の覚え方でもよく言われていることです。

多くの人は、同時にたくさんの情報を処理しようとすると、脳が混乱してしまうことがあります。しかし、一つの情報に焦点を当てることで、集中力を高めることができます。つまり、一つの単語の意味を理解することで、その単語に関する情報を効果的に処理できるようになるということです。

例文は使わない

この単語集は、「例文がない」「例文を使わない」ということを打ち出しています。

実は、あえて例文を使わずに覚えるのは意外と有効です。

なぜ有効なのか、みていきます。

例文を使って単語を覚えることは一般的な方法ですが、実際には単語の意味をしっかりと覚えるためには、例文ではなく単語自体に集中して覚えることが大切です。

例文には、その単語が使われる文脈が含まれますが、その文脈を覚えようとすると、単語の意味がぼんやりとしか覚えられません。また、例文が長かったり複雑だったりすると、単語を覚えるための時間が長くなります。

一方、単語自体に集中して覚える方法は、単語の意味を簡潔に理解し、覚えることができます。また、時間もかからないため、効率的な学習が可能です。

ただし、単語を覚えた後に、実際に例文を使って単語を使いこなすことは重要です。単語が使われる文脈を理解することで、単語の意味や使い方をより深く理解することができます。

その他、単語の覚え方あれこれ

ここからは、単語の覚え方全般について、あれこれみていきます。

例文を使う長所と短所

例文を使う欠点とは？

例文を使って単語を覚える方法は、その単語がどのように文脈で使われるかを理解するのに役立つという利点があります。しかし、例文を使って覚えることにはいくつかの欠点もあります。

例文が単語自体よりも複雑である場合、単語の意味を理解することが難しくなる可能性があります。
例文を読むのに時間がかかるため、時間がかかりすぎると効率が悪くなります。
例文を覚えることに注力しすぎると、単語自体の意味を忘れてしまうことがあります。

例文が有効な理由は？

例文や長文の中で英単語を覚えることは、状況や文脈から単語の意味を理解する上で非常に有効な方法です。以下はその理由を段階的に説明します。

文脈を理解できる例文や長文には、単語が使われる文脈が示されています。その文脈を理解することで、単語の意味を把握しやすくなります。例えば、”I’m feeling blue”というフレーズは、「私は憂鬱な気分です」という意味です。しかし、”blue”の意味だけを知っていても、このフレーズが何を意味するのかはわかりません。
記憶に残りやすい文脈を含めた状況や場面に単語が使われることで、単語が記憶に残りやすくなります。人間の脳は、物事を「場所」や「状況」に関連付けることで情報をより長期的に記憶する傾向があります。例えば、「海岸で泳いでいたときに、dolphin（イルカ）に出会った」という経験をした場合、dolphinという単語は「海岸で泳いでいたときにイルカに出会った」という状況に関連付けられて記憶に残りやすくなります。
多様な文法や表現を学べる例文や長文を読むことで、様々な文法や表現方法を学ぶことができます。それにより、英語の表現力や理解力が向上するため、実際に英語を使う上でも大いに役立ちます。

得意なら例文が有効？

英語が得意である場合は、例文や長文の中で英単語を覚えていくことがより有効であると言えます。その理由は以下の通りです。

文脈から単語の意味を理解しやすい例文や長文の中で単語を学ぶ場合、その単語が出てくる文脈から、その単語の意味を推測しやすくなります。英語が得意である人は、単語だけでなく、文章全体の意味や文法構造も理解できるため、例文や長文の中で単語を覚えることが容易になります。
複数の単語を同時に覚えることができる例文や長文の中では、複数の単語が出てくることがよくあります。そのため、例文や長文の中で単語を覚えることで、複数の単語を同時に覚えることができます。英語が得意である人であれば、複数の単語を同時に覚えることができるため、より効率的に英単語を学ぶことができます。
英語のリスニング力やリーディング力の向上につながる例文や長文の中で単語を学ぶことで、英語のリスニング力やリーディング力が向上するというメリットもあります。英語が得意な人であれば、例文や長文を読み取ることで、リスニング力やリーディング力を向上させることができます。

得意な場合でも単語のみ？

英語が得意な場合でも、難しい単語を覚える場合は、単語のみで覚えていく方が有効な場合が多いです。

英語が得意な人でも、難しい単語は覚えるのに時間と努力が必要です。例文を使って覚える場合は、例文の理解に時間がかかってしまい、単語自体を効率的に覚えることができません。
単語の意味を理解するためには、単語の定義や類義語、反意語などを調べることが必要です。例文を使って覚えようとする場合、例文自体が複雑な場合は、単語の意味を理解することが難しくなります。
単語のみで覚えていく場合、脳が単語とその意味を直接関連付けることができます。例文を使って覚えようとする場合、脳が単語と例文の両方を関連付ける必要があるため、効率が悪くなります。
単語のみで覚えていく場合、単語自体を何度も繰り返し見ることができます。これにより、脳が単語とその意味をより速く効果的に記憶することができます。

単語集いろいろ

「SPARTA」は3レベルあるので、まずは、実際に収録単語をみて、合うものを進めましょう。

なお、関正生先生の単語集としては、「STOCK」シリーズもあるので、本当に単語力がなくて、関先生の単語集を進めたい場合は、「STOCK3000」を進めるのも手です。

いずれにしても、単語力がつくと、当然ながら長文がぐっと読みやすくなります。