高校レベルの英語参考書・どれを選ぶ?2つのポイントと、レベル別・分野別の例

レベルと目的

英語に限らず、学習参考書を選ぶ際に注意すべきポイントで重要なのは2つです。

それは、
1、レベル
2、目的

自分に合ったレベルかどうか?
どのような目的・目標・用途で使うか?

ここに注意しましょう。

ここを注意して、自分にフィットするものを選べれば、基本的にはどれを選んでもOK!

逆に言えば、この「レベルと目的」がズレてしまい、上手く使えないということが起こりがちです。

つまずくポイントとしては、

・レベルの合わないものに取り組んでしまう。
・内容の理解が不十分なまま練習してしまう。
(習うより慣れろ!という部分もありますが、特に高校レベル以上の場合、理解と練習を良いサイクルで回すことで、効率よく学習が進みます。)
・練習が不十分な状態で先へ行ってしまう。

といったことが起こります。

そうならないための目安としては、自分が思っているより、気持ち易しめのものを選ぶと良いでしょう。

また、実際に進めてみて、なんか難しい、自力で解けない、わかりにくいと感じたら、その参考書は一旦おいておいて、思い切って易しめのものに取り組むのも手です。

レベル

参考書のレベル・難易度は、一応、それぞれの参考書に記載されています。ただ、この表記が、多少バラバラです。同じようなレベルと記載されていても、実際は難易度が違っていることもあります。

また、同じ参考書の中で、易しい問題と難しい問題が両方掲載されていることも当然あります。

そのあたりの使い方は、基本的には参考書内に記載があるはずなので、その記載を目安に、易しい問題から取り組んだり、難しいものは飛ばして、まずは一通り通すなど、使い方に注意が必要です。

目的は理解か?練習か?

目的は、理解か?練習か?
どちらに比重を置いた参考書か、用途を意識しましょう。

大胆な言い方をすると、学習参考書は「理解を重視したもの」と「練習を重視したもの」の大きく2つに分かれます。
それに加えて、「理解+練習」の両方を兼ね備えたものもあります。

理解を重視

「わかりやすい〇〇」のようなタイトルがついた本は、わかりやすい説明に紙面を割いて、とにかく読者が内容を理解することに重きを置く傾向があります。

非常にわかりやすく、優れたものも多いので、積極的に使っていきたいところですが、ここで止まらずに、しっかり練習を重ねることが必要です。

なお、この部分は、学校や塾の授業でしっかり理解ができていれば、それでOKなので、どんどん練習に進みましょう。

そもそも字を読むのが大変という場合は、映像授業を利用したほうが効率よく学習が進みます。

このあたりの理解の部分は、いろいろ試して、自分に合うやり方を見つけていきましょう。

練習を重視

問題が多く記載されている問題集がこちらです。

実際に問題が解けるようになるためには、このタイプの参考書で、しっかりと練習を重ねることが大切です。

その際に大切なのは、やはり、レベル。

レベルに合わせて、問題を自力で出来るようにしていくことが大切です。

理解+練習

やさしいB5

旺文社の「とってもやさしい」シリーズや学研の「ひとつひとつわかりやすく」シリーズなどは、理解と練習が半々ぐらいの比率のものが多くなっています。ページ数も150ページほどで、進めやすくなっています。

この、やさしい内容で理解と練習半々のタイプのものは、応用的な内容はカットして、まずは、本当に重要な、基礎的なものに絞って、理解・練習ができるようになっています。

教科・シリーズによっては、難しい問題が挿入されているものもあるので、そこは後回しにするなど、工夫しながら、効率よく学習を進めましょう。

演習ドリル

また、旺文社の「基礎からのジャンプアップノート・演習ドリル」シリーズも、学習の初期段階や、その科目が苦手な場合でも、取り組みやすくなっています。
旺文社の、「とってもやさしい」シリーズと、「基礎からのジャンプアップノート」シリーズを合わせて使うことで、理解と演習を無理なく行うことができます。もちろん、1冊に絞って使い、マスターできたらさらに難易度の高いものに取り組むということでもOKです。

駿台・ドリルシリーズ

駿台文庫からも、B5サイズのドリル形式の問題集が出されています。こちらは、駿台ということで、難易度が高めだったり、ある程度学力がある生徒の場合にこそ効果を発揮するというタイプのものが多いようです。使用する場合は、実際に書店などで確認してみましょう。

主な英語参考書

ここでは、主な英語参考書を、分野別に並べてあります。

英単語・熟語

ランク順中学英単語(学研)
「ターゲット」シリーズ(旺文社)
「システム英単語」シリーズ(駿台文庫)
「速読英単語」「速読英熟語」シリーズ(Z会)
「Duo」シリーズ(ICP)
「ユメタン」シリーズ(アルク)
「ストック」シリーズ(KADOKAWA)
英熟語Always1001(河合出版)
など

英文法(基礎)

「中学英語をひとつひとつわかりやすく」シリーズ(学研)
「高校とってもやさしい英文法」(大岩秀樹・旺文社)
「大岩のいちばんはじめの英文法」(大岩秀樹・東進)
「肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本」(肘井学・KADOKAWA)

総合英文法

SKYWARD総合英語(佐藤誠司・桐原書店)
アトラス総合英語 英語のしくみと表現(桐原書店)
真・英文法大全(関正生・KADOKAWA)
総合英語Evergreen(いいずな書店)
総合英語Forest(桐原書店)
など

英文法問題集(網羅型)

ネクステージ英文法・語法問題集
パワーステージ英文法・語法問題集
スクランブル英文法・語法問題集
ヴィンテージ英文法・語法問題集

いずれも、大学入試レベルの英文法・語法問題を項目別に網羅した問題集です。

英文法問題集(レベル別)

「英文法レベル別問題集」シリーズ(安河内哲也・東進)
「英文法ポラリス」シリーズ(関正生・KADOKAWA)
など

難易度別・レベル別に本が分かれた文法問題集です。
厚いものを一気に進めるのが大変な場合はこちらがおススメです。
東進の「英文法レベル別問題集」が一番易しい内容からカバーしており、全般的に易しめです。

ここまでの英文法問題集は項目別のものですが、直前期の仕上げ用に、ランダムに分かれた問題集もあります。

英文読解・英語構文

・高校とってもやさしい英文読解(大岩秀樹・旺文社)
・超入門英文解釈の技術60(桑原信淑・桐原書店)
・入門英文解釈の技術70(桑原信淑・桐原書店)
・読解のための英文法が面白いほどわかる本(KADOKAWA・肘井学)
・英文読解入門・基本はここだ!(西きょうじ・代々木ライブラリー)
・こう読みこう解く英文読解(松本紀美子・河合出版)
・英語構文基本300選(飯田康夫・駿台文庫)
・リンケージ英語構文100(戸澤全崇・旺文社)
など

英語長文

「英語長文レベル別問題集」シリーズ(安河内哲也・東進)
「英語長文ハイパートレーニング」シリーズ(安河内哲也・桐原書店)
「スピード英語長文」シリーズ(大岩秀樹・安河内哲也・佐々木欣也・杉山一志・佐藤誠司・共著/桐原書店)
「英語長文ソリューション」シリーズ(肘井学・かんき出版)
「イチから鍛える英語長文」シリーズ(内川貴司・学研)
「やっておきたい英語長文」シリーズ(杉山俊一・河合出版)
「英語長文ポラリス」シリーズ(関正生・KADOKAWA)
ほか

長文問題集は各出版社から多数出されています。
その中で、東進の「英語長文レベル別問題集」は、易しいレベルからスタートしているので、とにかく長文読解に慣れるために、取り組みやすくなっています。また、「スピード英語長文」シリーズも、取り組みやすい、易しめのものからスタートしています。
収録されている文章の実際の難易度・解説ページの分量・レイアウト、復習用についているものなどを見てみて、取り組みやすそうなものから進めてみましょう。

一つ一つの長文を丁寧に復習し、1冊しっかりと終わったら同じシリーズの次のレベルに進むか、難しい場合には別のシリーズの近いレベルのもので練習していきましょう。

例えば、とにかく英語が苦手な場合は、例えば、

英語長文レベル別3(東進)→スピード英語長文1(桐原)→スピード英語長文2(桐原)→英語長文ソリューション1(KADOKAWA)

と進めると、レベル差が少なく徐々にステップアップしていくことができます。ただ、状況にもよりますが、この段階の場合は、長文問題集よりも、単語・文法をまずはきっちり、教科書をしっかり・・・というところを優先したほうが良い場合もあるので、バランス良く進めるのが大切です。

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