今回は、英単語の定着段階・階層と、それぞれの段階での英単語の覚え方を見ていきます。
一口に、「英単語を覚える」といっても、段階があります。
基本フレーズは丸ごと
英単語は単独で覚えるよりも、フレーズ丸ごと覚えてしまう方が、特に学習の初期段階では効果的です。
初歩の初歩の段階では、簡単なフレーズを丸ごと抑える。これを意識して進めましょう。
単語力を増やす
ある程度学習が進むと、いろいろな単語を覚える必要が出てきます。その際に、単語は全て文の中で・・・ということになると、逆に効率が悪くなってしまいます。
そこで、単語集を活用したり、自分で単語をノートにまとめたりする必要が出てきます。
単語記憶の階層・段階
英単語を覚え、定着させていく段階・階層があります。
見たことがある
まず、「なんとなく見たことがある単語」になるのが最初の段階です。見たことがあると覚えやすくなります。
1つの意味は言える
英単語を見ると、なんとなく意味がわかる。一つの意味は分かるのが次の段階です。
最初からいろいろな意味を覚えようとするのではなく、一つの意味からおさえていきましょう。
難しい単語は、なんとなく意味がわかる、あるいは、一つの意味は言える段階になっているだけでも、読解の際に役に立つ場合があります。
コアイメージ
単語のイメージ・コアイメージがつかめているのが次の段階です。コアイメージがわかっていると、その単語の複数の意味が覚えやすくなり、派生語・関連語も頭に入れやすくなります。
受動語彙
自分で話したり書いたりするときに使うことはできないけど、文の中に出てきたときに意味がわかる語彙が「受動語彙」です。
この段階の語彙が増えると、文法問題・語彙問題・長文読解などで利用することができます。
能動語彙
自分で話したり書いたりするときに使うことができる語彙が「能動語彙」です。
実は、この段階にある語彙が増えることで、長文読解などのスピードも上げることができます。知っている単語しか出ておらず、構文も取れているのに、なぜか読むスピードが遅かったり、問題が解けない場合、能動語彙が少ない場合があります。
単語の学習法
以上を踏まえて、それぞれの階層・段階に合わせた単語の学習法を見ていきます。
単語集
見たことのある単語・1つの意味がわかる単語を一気に増やすのに有効なのが、単語集を使った学習です。
まずはこの段階に多くの単語を持っていくことで、その後の学習につながります。この段階にある単語を増やすだけでも、英語が一気に読みやすくなります。

文章・音読
英文の意味・構文を確認し、繰り返し音読をする。あるいは音声教材を聞く。
これにより、単語の理解度・理解の段階・階層が上がっていきます。
文法問題・語彙問題・長文読解などで確実に利用できるものが増えます。
暗唱
パッとその英文が言えるか暗唱してみます。この練習をすることで、いわゆる「能動語彙」・会話や作文で使える語彙が増えます。
全てのフレーズを暗唱する必要はありませんが、基本的なもので行うと、英語力の底上げができます。
これらの段階・学習法を意識すると、効率よく学習が進みます。
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