今回は、TOEIC Listening & Reading Test の学習でのおススメの参考書・問題集を見ていきます。
TOEICは、英語によるコミュニケーションとビジネス能力を検定するための試験で、英検と並んで、日本で人気のある英語の資格試験です。
どちらかといえば大学生以上・社会人向けの英語の試験のイメージですが、大学入試でも、多くの大学で優遇措置があります。「ビジネス能力」と言っていますが、中学生・高校生でも、英語力があり、しっかり対策をすれば点数が取れます。とはいうものの、基本的には、高校生まで、英検2級までは、英検の方が取り組みやすい場合が多いかと思います。
そんなTOEICですが、受験者が非常に多いということで、参考書が大量に出ています。ものすごい量です。毎週新刊が出ているのではないかと言われる量です。そのような中で、どれをどのように選べばいいのか、一例を見ていきます。
なお、次々に新しいものが出てくるため、ここに挙げた以外にも、次々と良いものが多く出されています。実際に、何らかの形で見比べて、良さそうなものを使っていってもらえればと思います。
まとめ
最初にまとめると、
まず、最初の1冊として、
「はじめてのTOEIC® L&Rテスト 全パート総合対策(著者 塚田幸光)」
「はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略(著者 小石裕子)」
などで概要を確認し、
「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」やその他の模試を解いて本番の形式を確認し慣れる。
ある程度、形式は理解したものの、パートごとに苦手がある場合はパート別の問題集を行う。
また、スコアが低かったり苦手な場合には、
「TOEIC(R) L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル(著者 高橋恭子)」のシリーズを進める。
逆にスコアが700~800は取れるが、さらに上を狙いたい場合は、
「公式TOEIC Listening & Reading 800+」
「TOEIC L&R TEST 990点獲得 難問模試(著者 メディアビーコン)」シリーズ
などで難問対策を行う。
以上のような流れになります。
以下、くわしく見ていきます。
最初の1冊
初めて受ける場合、久しぶりに受ける場合には、とりあえず、全てを網羅したものを1冊用意しましょう。
例えば、現在定番になっているものは、
「はじめてのTOEIC® L&Rテスト 全パート総合対策(著者 塚田幸光)」
「はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略(著者 小石裕子)」
などがあります。
名前が似ているので、ちょっと注意が必要です。
特にこだわりがない場合は、どちらも優れた内容なので、どちらを選んでも大丈夫です。
このような書籍で、どのような試験で、どのように攻略すればいいのかを確認していきます。
これらの書籍にしっかり取り組めば、600点~700点台に到達できます。人によっては800点台も可能です。
公式問題集
TOEICには、「公式問題集」という試験を実施している団体が出している問題集があります。
少し割高ですが、着実にスコアを取りたい場合には、やっておきたい問題集です。
現在の形式に準拠したシリーズが、2022年10月までで、9まで出されています。
複数あるので、古いものを安く中古で入手するのも手です。
ただ、近年難化傾向にあるため、最新の傾向をしるために、ちょっと高いですが、最新のものを手に入れた方が安心です。
模試
なお、とにかく模試を解きたいという場合は、「公式問題集」以外のものも多数出されているため、それらの問題集を使って練習していきます。
単語集
TOEICにも、英単語集があります。
定番のものとして、「金のフレーズ(著者 TEX加藤)」通称「金フレ」があります。
「金のフレーズ」が難しい場合には「銀のフレーズ(著者 TEX加藤)」。「金のフレーズ」よりも上位のものに「黒のフレーズ(著者 藤枝暁生)」「暗黒のフレーズ(著者 藤枝暁生)」などがあり、シリーズになっています。
パート別
上記のもので、基本的に十分網羅できますが、パート別の対策をしたい場合や、演習量を増やしたい場合には、パート別の対策ができる問題集が多数出ています。
(「文法問題でる1000」など)
初心者向け
「はじめてのTOEIC® L&Rテスト 全パート総合対策」や「はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略」などに取り組むにはちょっと大変な場合、より易しいものもあります。
スコアの目安としては、400点未満の場合でも、これらのものも取り組みやすくなります。
例えば、
「TOEIC(R) L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル(著者 高橋恭子)」と、そのシリーズなどです。
他には、
「TOEIC(R) L&R テスト 書き込みドリル【スコア500 全パート入門編】新形式問題対応」と、そのシリーズもおススメです。
さらに、単語集も、
「TOEIC(R) L&Rテスト 頻出英単語(著者 森田鉄也)」
「銀のフレーズ(著者 TEX加藤)」
などを併用することで、レベルに合わせて進めることができます。
公式問題集でも
「公式TOEIC Listening & Reading 500+」
という初心者向け問題集があります。
このあたりであれば、英語が苦手な場合、知識があやふやな場合でも、知識を積み上げながら、TOEIC対策もできます。
中級者向け
500~700点の中級者向けの学習方法としては、まずはTOEICがどのような試験なのかを確認したうえで、問題を解いて練習していくのが基本パターンです。
「はじめてのTOEIC® L&Rテスト 全パート総合対策(著者 塚田幸光)」
「はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略(著者 小石裕子)」
などの全パートのコツを解説したものをじっくり進めたうえで、「金のフレーズ」などの単語集を併用しつつ、模試・またはパート別の問題集を解いていきます。
公式問題集としては、
「公式TOEIC Listening & Reading 650+」
「公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リスニング編」
「公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リーディング編」
などがあります。
上級者向け
800点台・900点台、さらには990点満点を狙う場合、それらに対応した書籍も多数出ています。
なんとなく黒い表紙のものが多い印象です。
(公式問題集10は、たまたま表紙が黒いだけで、標準的な難易度のものです。)
まず公式のものとして、
「公式TOEIC Listening & Reading 800+」
があります。
さらに、
「TOEIC L&R TEST 990点獲得 難問模試(著者 メディアビーコン)」シリーズがあります。
(猛獣の表紙がインパクトがあります。)
単語集も、「黒のフレーズ」「暗黒のフレーズ」などの上級者むけの単語集があります。
これらに加えて、しっかりと最新の公式問題集を解いて、じっくり復習することが大切です。
検索もレベル別で?
なお、Amazonなどのネット書店では、一部の書籍で、
470点未満
470点以上
600点以上
730点以上
860点以上
900点以上
というように、レベル別の分類がされている場合があります。
この分類も目安になります。
ただ、例えば800点以上向けと900点以上向けになってくると、さほど変わらなかったり、「800点以上向け」よりも「990点を目指す」問題集の方が進めやすかったりする場合もあるので、そこは、あくまで目安と考えて進めていきましょう。
参考資料
さらにいろいろ
上記のものは、一例です。
TOEIC関連書籍は、とにかく多数出されているため、まずは定番のものから取り組み、必要に応じていろいろ見ていくと良いでしょう。
その他のものでは、例えば、大学受験の英語参考書でおなじみの関正生先生が、TOEICの参考書も多数執筆しています。関先生になじみがある場合は、それらを見てみるのも非常にいいと思います。
以上、実際に一部分でも見て比較をして、良さそうなもの・取り組みやすそうなものから進めていきましょう。
なお、当然ながら、実際にTOEICを受験した著者または監修者の書籍を選ぶようにしましょう。(と言いつつ、現在売れているもののおそらく9割以上は、実際にTOEICを受験したことのある著者によるものなので、それほど気にする必要はありませんが。)
その他、本当に様々なものがあるので、一つ一つしっかり取り組みつつ、必要に応じて探してみましょう。
いちえいじゅく
一英塾
TEL:043-463-3003
一英塾(いちえいじゅく)勝田台校
勝田台駅から徒歩2分
千葉県佐倉市井野1544-31
なごみビル202
2件のコメント
コメントは受け付けていません。