今回は、「予習」の効果と方法について考えてみます。
授業の予習。
予習することが必須になっている授業以外は、おそらく、している人は、あまり多くないのではないかと思います。
そんな予習ですが、その効果と方法について、考えてみます。
数分の予習の効果
「しっかり予習だ!」
となるとなかなか大変そうですが、ほんの数分だけ、ほんのすこしだけやってみるだけでも効果があります。
「わからない」ということがわかる
予習を少しだけしても、内容がよくわからないかもしれません。
ですが、
「お、ちょっと大変そうだぞ。」
「テーマはこれか」
とちょっとわかるだけでも、意味があります。
集中を増す
予習を数分だけして、内容がよく理解できない場合でも、それが集中力を増す効果をもたらします。
ポイントを絞る
どこにポイントをしぼって授業を受ければいいのかが見えやすくなります。
さらに、予習である程度の基礎知識を得た後に、授業中に具体的な説明や例題を通じて理解を深めることもできます。
授業中に予習でわからなかった部分に焦点を当てることで、先生の説明に集中し、より具体的な質問や疑問を持つことができます。
予習の効果と目的
これらのことを踏まえて、予習の効果と目的をまとめてみます。
基礎知識の獲得
授業の前に予習をすることで、新しいトピックや概念に関する基礎知識を身につけることができます。教科書などを読んだり、参考書を使って学習することで、授業が始まる前に必要な事前知識を確認できます。
理解力の向上
予習によって、授業中の新しい内容をより理解しやすくなります。事前に学習しておくことで、授業の説明や例題に集中できるため、新しい概念や理論をより深く理解することができます。
質問や疑問の整理
予習をすることで、自分が分からない部分や疑問点を事前に整理することができます。可能であれば、予習中に出てきた疑問や困難な部分をメモに残すことで、その部分を特に集中して確認することで、授業を効果的に活用することができます。
学習効果の最大化
予習によって、授業の理解度や学習効果を高めることができます。授業時間を効果的に活用できるため、授業後の復習にも役立ちます。予習によって学習の土台をしっかりと築くことで、より高い学習成果を得ることができます。
重複感をどうするか?
より深い理解
予習をすることで、すでに知っていることを改めて聞くのがもったいないと思う場合もあるかもしれません。ですが、予習によって事前に学習することで、授業中の説明と重なる内容をより深く理解することができます。授業中に新たな視点や応用例を学ぶことで、より広い視野での理解ができます。
軽めに行う
同じ説明を聞いて確認することは非常に重要ですが、それでも、かったるさや重複感を感じる場合は、予習は軽めに行うことで、それを解消できます。予習が軽すぎるのは、やはりマズいと感じたら、それが、しっかり予習したり、同じ説明でもしっかり聞くモチベーションになります。
教材
基本的には、教科書や使用するテキストを事前に見ておくだけでも、十分効果があります。
あるいは、例えば以下のような教材を使うと、効果的な予習ができます。
予習に向いている教材
予習に向いている教材は、できるだけ易しく丁寧に記述されたものが良いでしょう。
初めて学ぶ内容に対するアプローチ
予習では、まだ初めて学ぶトピックや概念について理解を深めることが目的です。そのため、初心者にも分かりやすく、基本的な知識からステップバイステップで説明されている教材が適しています。分かりやすい解説や例題があることで、予習の効果が高まります。
理解度の向上
易しい教材は、内容を理解しやすくするだけでなく、応用にもつなげやすくなります。予習で基礎的な知識をしっかりと身につけることで、授業中により高度な学習に取り組むことができる場合があります。丁寧な記述や解説がある教材は、学習の土台をしっかり築くのに役立ちます。
自信
易しい教材を使って予習を行うことで、自信を持って授業に臨むことができます。予習で基礎知識をしっかりと身につけておくことで、授業中に自分の理解度を確認し、より集中して参加することができます。
教材の例
たとえば、有名なものでは「ひとつひとつわかりやすく」シリーズ(学研)や、「とってもやさしい」シリーズ(旺文社)などが、易しい内容の教材として知られています。
これらは、苦手な科目・分野に使うだけでなく、得意なものでも、予習や自学自習での先取に使う場合も多く、これにより、よりスムーズに高度な内容に進んでいくことができます。
その他の教材でも、自学自習がしやすい工夫がされている場合が多いので、試してみましょう。
例えば、塾用教材の「新中学問題集」「フォレスタ」「新演習」なども各項目はスモールステップで進むので、得意なものについては予習をすることもできます。
いろいろ試してみましょう。
予習不要だけど難しい場合も
「予習は不要」とされている授業でも、内容が高度で大変という場合は、これらの「わかりやすい」教材で予習をすることで、授業をより効果的に活用することもできます。
少しでも
時間の制約などで予習の時間はなかなか取りづらいですが、事前に内容をちらっと見ておくだけでも、ポイントがわかり、十分予習になり、効果的です。できることから少しずつやってみましょう。
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