何が「今でしょ!」なのか?
今回は、
「国語の力・現代文の力は伸ばしにくい?」
という話。
その話にいく前に、質問です。
「今でしょ!」
と聞いて、何を思い浮かべますか?
最近も変わらずテレビに出て活躍している、
林修先生ではないでしょうか。
「今でしょ!」でおなじみの林修先生。
いろいろなテレビ番組でジャンルを問わず出まくっていますが、
そもそも、何の先生かご存知でしょうか?
もはや何の先生なのかよくわからなくなるくらい、
林修先生、いろんな番組に登場しています。
で、何の先生か?
大手予備校・東進の現代文の先生です。
そう、現代文なんです。
このページを見ている方は、
「それくらいは知ってる!」
という人も多いかもしれません。
そんな「今でしょ!」でおなじみの林修先生。
「そりゃー、授業中に言ったんでしょ!
授業中に言ったのを編集してCMで使ったんでしょ!」
そこまではなんとなく分かると思います。
「いつやるか?今でしょ!」
では、
「何を」
「いつやるか?今でしょ!」
と言ったのか?
「それは、まあ・・・
勉強全般かな??」
と思う方もいるかもしれません。
ふわっとした人生訓を授業中にしゃべっているときに、
何となく「いつやるか?今でしょ!」
と言ったのかな?
そんなことも想像できます。
何事も、思い立ったらその時にやろう。
チャンスは今だ!
なんとなくよさげです。
でも実は、そんなふわっとした話ではないのです。
しっかり、具体的な、あることについて、
「今でしょ!」
と言っていました。
しっかりと、現代文の授業の中で、
現代文に関する、具体的なことを話していました。
それは何か?
ズバリ、
「漢字の勉強」
についてです。
もっと壮大なことを語っていそうで、
ただの「漢字の勉強」を、
「いつやるか?今でしょ!」
と言っていたのです。
ちょっと大げさ?
いえいえ、全くそんなことはありません。
人生を語るぐらいにドラマチックに語るほど、
漢字の勉強は非常に重要なのです。
林修先生が「今でしょ!」と言っていたのは、
なんと東大志望者対象の現代文の授業。
現代文を理解するには漢字の勉強が重要であるにも関わらず、
実際に漢字の勉強をする生徒が少ない。
では漢字の勉強は、「いつやるか?今でしょ!」
といった流れで発した言葉でした。
得意不得意に関わらず、漢字の勉強はおろそかにしてはいけません!
国語の力は上げにくい?
さて今回は、
「国語の力・現代文の力は伸ばしにくい?」
という話でした。
「国語の成績をどう上げたらいいのかわかりにくい。」
という声をよく聞きます。
特に、中学生の、
「国文法・古文・漢文」以外の文章読解や、
高校生の現代文は、なんとなく成績を上げにくい。
そんなイメージがあります。
ではどうすれば成績が上がるのか?
これまでの話から、
漢字の勉強が非常に重要なのは十分にご理解いただけたと思います。
その点も含めて、いろいろ見ていきます。
ポイントは、
・「知識量」
・「思考力」
の二つです。
知識量
漢字!!
あの林修先生も、
「いつやるか?今でしょ!」
と言っている漢字の勉強。
苦手な人も、得意な人も、おろそかにしてはいけません。
実際、
漢字テストの出来具合と、国語全般の出来具合には、
ある程度の相関関係があります。
漢字テストで、毎回ほぼパーフェクトの生徒は、
やはり、国語全体の成績も良く、
漢字テストの出来が良くない生徒は、
国語全体の成績も、あまり良くない場合が多いのです。
夏期講習の期間は、
漢字テストをかなりの頻度で行なっていましたが、
やはり、漢字と国語全体の相関関係がありました。
「国語の勉強、どうしたらいいかわからない。」
というひとは、まずは、漢字の勉強を本気でやりましょう!
漢字の読み書きは語彙力の基礎
漢字の学習は、本当に大切です。
それぞれの漢字の、音読み・訓読み・熟語をしっかりと学習していくことで、
しっかりと語彙力がついていきます。
読める漢字が少ないと、その分、文章を読んでいても、
意味が読み取りにくくなります。
意味がわからない言葉は、いわばブラックボックス。
その部分が、黒く塗り潰されているのと同じことになります。
漢字の知識が十分にあれば、
あまりなじみのない言葉が出てきても、
意味を推測しやすくなります。
これからこそ必須な漢字の読み書き
漢字は大事!
そうはいっても、近年は手書きで文字を書く機会も激減し、
もしかしたら漢字学習の必要性を感じていない方もいるかもしれません。
しかしながら、このように、キーボードで文字を入力していく際に、
漢字の知識が無いと、誤字脱字だらけになってしまいます。
極端に知識が無いと、例えば、極端な場合、
「幹事は題字!菌粘は手餓鬼で門司を核機械も劇現し・・・」
のような、わけのわからないことに・・・・。
漢字の学習、これからも大切です。
言葉の知識
漢字学習に限らず、言葉の知識は大きなポイントです。
語彙力が無いと、文の意味を正しく読み取ることができません。
知っている言葉が少ないと、その少ない言葉だけで、
変に意味を推測しながら、なんとなく文を読んでいくしかありません。
では、どのように知識量・語彙力を増やしていくか?
興味・関心
単純に読書量が多いと、自然に全般的な語彙力は多くなっています。
活字の本に限らず、様々なことに興味を持っていると、
あるいは自分の好きなものをとことん突き詰めて調べていると、
語彙力は多くなっています。
全般的に成績が良い生徒に共通するのが、
知識量の豊富さ。
とにかく、いろいろなことを知っています。
いろいろなことに興味があります。
いわゆる有名進学校では、
「ただ早めに受験勉強をさせよう」とするのではなく、
一見受験に関係なさそうな「幅広い教養を身につけてもらおう」
という方針で授業などが進んでいるケースが多いです。
テクニックどうこう以前に、
そもそも全般的な知識量が、基礎学力の差になります。
学校の授業
当然のことながら、学校の授業をしっかり聞き、復習をする。
当たり前ですがそれが大切です。
疲れてあまりマジメに聞けていなくても(?!)、
テスト勉強でしっかり必要な知識を入れましょう。
それを重ねていき、知識を増やし、語彙力を増やしていきます。
読解問題を解く
テクニックよりも何よりも、とにかく数をこなす段階がどうしても必要です。
多くのタイプの問題を解いていくことで、
知識もじわじわとついていきます。
読解問題で出てくる文章・問題は、
大きく見れば、実は似たものが多くなっています。
色々読むと、なんとなく見慣れたテーマが増えていきます。
意識的に語彙を増やす
意識的に語彙を増やすのも、もちろん大切です。
そのような重要語句を集めた参考書も出ているので、
使ってみるのも良いでしょう。
思考力
どう考えて解くか?
語彙力・知識がついてくるだけで、
確実に成績は上がります。
それでも、なんとなく伸び悩む。
ある程度のところまでは成績は伸びてきた。
でも何となく伸び悩んでいる。
点数が取れる時は取れるが、
取れない時は取れない。
なんとなく国語の成績が安定しない。
そんな状況になることが多くあります。
そんな、なんとなく伸び悩んでいる状況で注目したいのが、
「どう考えて解くか」です。
もちろん、成績が安定しない原因は、
知識量ということもあります。
なじみのある内容の文章が出たら点数が取れる。
あまりなじみのない内容の文章が出たら、点数が取れない。
そのようなケースもあります。
それ以外に、
「解き方」「考え方」が安定していない。
というケースもあります。
なんとなく読んで、
なんとなく答えあわせをして済ませていませんか?
解答解説を読んで、
「どのように考えてとけば正解にたどりつけたのか?」
をしっかりと考えることはできていますか?
そこをしっかり出来ていないと、
どうしても成績が安定しづらくなってきます。
どう考えて、どのように解くかを、しっかりと安定させていきましょう。
テクニックは魅力的だが・・・
「この解き方で必ず解ける!!」
そう言われると、確かに魅力的です。
「劇的に成績が上がる魔法の解法!」
そんな話もあったりします。
一気に安定して問題が解ける、
「スーパーテクニック」。
確かにあります。
ありますが、一定の知識量が前提になります。
明らかに知識不足なのに、
テクニックがわかっても、使えません!
必要な知識を様々な形で身につけつつ、
必要なテクニックを使えるようにする。
それが大切です。
まとめ
国語の成績は、大きく、
・「知識量」
・「思考力」
で決まります。
知識
・漢字の練習
・必要な語彙力
・幅広い知識
・頻出テーマの知識
思考力
・基本的な解き方を安定させる。
・解答解説を丁寧に読み込み考える。
・必要に応じてテクニックを使う。
ぎゅっとまとめると、
「漢字を含めた知識量を土台にした思考力」
がポイントになります。
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