今回は、より健全に息抜きをするための備忘録のような内容です。
映画、アニメ、ドラマ、ゲーム、YouTube、SNSなど、今はさまざまなコンテンツに触れることができる時代です。お休みの日や長期休暇、ふと時間ができたときに、好きな作品を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。
なかには、「最近話題のあの作品、観てみたらすごく良かった!」「最近話題のあのゲーム、プレイしてみたらすごくおもしろかった!」と思ったあとに、SNSやコメント欄で「つまらない」「がっかりした」といった否定的な意見を見かけて、ちょっと驚いた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
「自分は楽しかったのに、なんでこんなに悪く言われてるの?」
「こんなに人気の作品が、なぜちょっと炎上してるんだろう?」
今回は、そうした疑問に対して、「なぜ人気作品・有名作品ほど悪く言われやすいのか」という背景を分析してみます。
1. ネットでは「怒り」や「対立」が目立ちやすい
インターネットでは、ポジティブな感想よりも、ネガティブな意見の方が人の目に止まりやすい特徴があります。特に「怒り」や「批判」「対立」といった感情は、人の注目を集めやすく、拡散されやすいのです。
● 具体的な例:
- テレビプロデューサーの佐久間宣行さんは、「どうしても“喧嘩している回”の方が再生回数は伸びやすい」という趣旨の発言しています。これは、YouTubeでもTVerでも同様のようです。例えば、西野亮廣さんが出演した回はよく見られるそうです。
- YouTubeで「堀江貴文」または「ホリエモン」と検索すると、堀江さんが何かや誰かに怒っている動画や、強い主張をしている場面が上位に出てくる傾向があります。
こうした「感情が強く表れる場面」は、人々の好奇心を刺激しやすいため、再生されやすく、拡散もされやすいのです。これはYouTubeだけでなく、SNS(X・旧Twitterなど)やニュースサイトにも同じ傾向が見られます。
2. 批判や炎上が「コンテンツ化」する時代に
以前は、「批判」や「悪口」は、どちらかといえば、できるだけ避けたいものとされてきました。しかし近年は、そういったネガティブな表現そのものがコンテンツとして成り立つ時代になっています。
たとえば、「〇〇が炎上!」「大激怒!」といったタイトルの動画や投稿は、感情を刺激し、視聴や拡散されやすくなっています。
● なぜ人はそうした対立や炎上を見たくなるのか?
- 平和な内容よりも、刺激が強くて面白いと感じやすい
- 「どちらが正しいのか」を考えるのが楽しい
- 「みんなが見てるから」つい自分も見てしまう
そのため、普通に丁寧につくられた作品よりも、「何かが起きている作品」のほうが目立ちやすくなってしまうのです。
3. 批判が目立つのは「人気だから」でもある
ネット上では、「つまらない」「期待外れ」「微妙だった」といった声が目立つこともありますが、必ずしも作品のクオリティが低いからとは限りません。むしろ、大人数に幅広く注目されているからこそ、賛否両論が起きやすくなるのです。
● たとえば:
- NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)
- ドラゴンクエストシリーズ(スクウェア・エニックス)
など
ちょっとメインターゲットの年齢層が高めのコンテンツを並べてしまい恐縮ですが、そのようなもののほうが、今回のような傾向が強いということも、どういうわけかあるようです。いずれにしても、これらの作品は幅広く長く愛されてきたぶん、ファンの数も多く、意見もさまざまです。思い入れが強い人ほど、「ちょっと違うな…」と感じたときに、強めの言葉で表現する傾向もあります。つまり、批判が多い=注目度が高い証拠とも言えるのです。

4. 昔より「本当にひどいもの」は話題になりにくくなっている
「でも、たしかに“クオリティが低すぎるもの”が悪く言われてたこともあるよね?」と思う方もいるかもしれません。
もちろん、過去には明らかに完成度が低く、視聴者やユーザーの間で不満が噴出するケースもありました。しかし、ここ数年は状況が変わってきています。
● なぜなら…
- コンテンツが異常に多すぎる
- 質が低いと感じられる作品は、わざわざ話題にすらされず、すぐに忘れられることが増えている。
- 「ダメだったね」とすら言われないほど、静かに埋もれていく傾向。
つまり、最近目立つ批判の多くは、「注目を集めている作品だからこそのリアクション」であって、「本当にひどいものだから」ではないことが多いのです。
5. なぜか次に行かない人の声が目立つ理由
現代はコンテンツがあふれていて、選択肢がとても多くなっています。だからこそ、私たちは「自分に合わなそうなもの」には、自然と近づかない傾向があります。たとえば、動画や記事、テレビやネット配信の連続ドラマやアニメなどは、なんとなく好みに合わないと感じた時点で避けてしまうことがよくあります。
もし間違って見始めてしまっても、面白くないと感じたら途中でやめてしまうことがほとんどです。買い切り型のゲームのように、お金を払って手に入れたものであっても、やはり楽しめなければ続かず、途中で放置してしまうことも珍しくありません。
映画館で映画を見るときは、時間もお金もかかるため、私たちはいつもより慎重に作品を選ぶものです。それでも、ほんのたまに「これはちょっと失敗だったな…」と感じることもあります。そういうとき、多くの場合はガッカリしつつも、その作品について深く考えることはあまりなく、「まぁ、そんなこともあるか」と気持ちを切り替えて、次のコンテンツへと進んでいきます。
このように、現代の私たちは「自分に合わないもの」を避けたり、早めに離れたりすることで、限られた時間とエネルギーをなるべく有効に使おうとすることが一般的です。
しかし、そんな中でも、不思議なことに「自分には合わない」「あまり面白くない」と感じているコンテンツに、なぜか固執してしまう人がいます。「そんなに合わないなら、やめて別のものを楽しめばいいのに」と思うかもしれませんが、そういった人たちには、いろいろな心理的な理由や背景などがあるようです。
中には、明らかに合わなかった作品について、何度も何度も否定的なコメントを投稿し続ける人もいます。
● そうした人たちの心理とは?
- 感情的な反応を抑えられない
- 自分の意見を「正しい」と信じて発信したい
- 情報を取捨選択する力(リテラシー)が低く、合わないものを避けるのが苦手
など
これは若い世代に限らず、大人にも見られることです。大人も情報リテラシーが完璧というわけではありませんが、社会的な責任や立場があるぶん、軽はずみな発言には注意が必要なことが多いです。
一方で、SNSで自由に意見を発信できる今の時代、誰もが「発言の責任」を意識しながら使っていく力を少しずつ育てていく必要があります。
6. 最も大切なのは「自分の感じた楽しさ」
最後にお伝えしたいのは、どんなに世の中の評判が賛否両論であっても、あなた自身が「楽しかった」「良かった」と感じた気持ちは正しいということです。
インターネットには「声の大きい少数派」の意見が目立ってしまうことがありますが、それは全体の評価とは限りません。
- ネットの評判は偏ることがある
- 作品の価値は、数字やコメントだけでは測れない
- あなたが感じた「面白かった」「癒された」「元気が出た」は、何よりも大切な感想です
【まとめ】
- ネットでは怒りや対立が目立ちやすく、広まりやすい
- 批判や炎上が“コンテンツ化”する傾向もある
- 人気がある作品ほど、意見がぶつかりやすい=批判も増える
- 昔のように「ひどすぎて炎上」は減り、今は埋もれる時代
- 繰り返される批判には、感情やリテラシーの課題がある
- 最終的には、「あなたがどう感じたか」が一番大切
どうか、情報に惑わされすぎず、ご自身の感性を信じて、これからも安心してさまざまなコンテンツを楽しんでください。
あなたの「楽しかった」は、誰にも否定されるものではありません。
といったことをちょっとだけ頭の片隅に置いて、息抜きや気晴らしに、ほどよい距離感で、エンタメコンテンツに触れていければいいのではないかと思います。
noteにも記載してみました。
なぜ人気コンテンツはネガティブな声も目に入りやすいのか? 【健全に息抜きをするための備忘録】
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