情報量が多そうな科目は、ビッグピクチャーから細部へ【日本史・世界史・歴史総合は全体像から】

今回は、情報量の多そうに見える科目(社会科・日本史・世界史・歴史総合)は、ビッグピクチャーから、ディティールへ、という話をしていきます。

ビッグピクチャー(Big Picture)からディディール(Detail)へ。
ビッグピクチャー(全体像)からディティール(詳細)へ。

それなら最初から、「全体像から詳細へ」と言えばよさそうなものですが、なんとなくインパクトを出してみました。

以下、高校生・大学受験生の歴史科目の勉強について見ていきます。

2021年まで入学の方向けの内容になっています。
2022年入学の方は、基本的に改訂前のものでも、それほど差はありませんが、購入時に注意しましょう。

ビッグ・ピクチャー(全体像)

細かいところをひたすら覚えていくのは大変です。まずは、全体像(ビッグ・ピクチャー)を把握していきましょう。

まずは、学校の授業をしっかり聞くことが大切になります。そのうえで、ノート・教科書・資料集などを使いつつ、必要事項を覚えていきます。(もちろん、授業はそんなに聞いていなくても、ノート・教科書・資料集などで理解して覚えていければ、それはそれでOK・・です。)

しかしながら、そもそも授業が頭に入ってこない、必要事項をなかなか覚えられないという場合は、以下の教材を活用して全体像を把握しながら内容を頭に入れていきます。

入門期からの教材

とにかく、やさしく流れがつかめるものがおすすめです。

高校とってもやさしい日本史(旺文社)
高校とってもやさしい世界史(旺文社)
石川晶康の日本史教室(旺文社)
神余秀樹の世界史教室(旺文社)
時代と流れで覚える日本史B用語(文英堂)
時代と流れで覚える世界史B用語(文英堂)

以上の参考書が、用語をしぼってやさしくまとめてあるのでおススメです。

また、流れを把握するという点では、授業動画を活用するのも手です。

とってもやさしいシリーズ

「とってもやさしい」シリーズは、旺文社から出されている、入門者向けの参考書シリーズです。いずれも、高校生が一般的に使うノートと同じB5サイズで、170ページほどのページ数です。

見開き1ページで一つの項目で、各項目の解説と、最重要の語句に絞った簡単な問題が掲載されています。

日本史・世界史に加えて、2022年には、「歴史総合」も新たに追加されました。

本当に最重要ポイントに絞った内容で、わかりやすくなっています。この問題・解説でしっかりとポイントを押さえたうえで、別の問題集など(時代と流れで覚えるシリーズなど)で練習していきましょう。

教室シリーズ

超基礎固め教室シリーズは、旺文社から出ている参考書のシリーズです。特に、日本史・世界史については、要点がコンパクトに1冊にまとまっており、入門に最適です。

日本史・世界史については、下記のものが出ています。

石川晶康の日本史教室(旺文社)
神余秀樹の世界史教室(旺文社)

日本史の石川先生は「日本史講義の実況中継」、世界史の神余先生は「パノラマ世界史」と、それぞれ、より深い内容の参考書を出しています。これを入口に、必要であれば、それぞれの先生のより詳しい解説を読んでいくことも可能です。

教室シリーズは、解説のみなので、知識を定着させるためには、問題集「時代と流れで覚えるシリーズ」などで練習します。

時代と流れで覚えるシリーズ

文英堂から出されている、「時代と流れで覚えるシリーズ」。いずれもA5判で、170ページほどの分量です。日本史、世界史ともに、まとめの表と、赤シートで隠せる重要語句のチェック表が並んでいます。繰り返しチェックすることで、知識を整理してチェックできるようになっています。

入試に向けて、という場合には「時代と流れで覚えるシリーズ」を繰り返しチェックして仕上げ、過去問を解き、「時代と流れで覚える」で復習し・・・といった具合に、繰り返していきましょう。
詳しい使い方は、本の中に書いてあります。

足りない?

なお、この系統の参考書のデメリットとして言われるのが、
「この本では足りない」
という話。

受験で上位校を狙う場合には、確かに足りない部分もあるかもしれません。
(と言いつつ、「時代と流れで覚えるシリーズ」をしっかりやりこめば、実は知識としては十分だったりもします。)

ただ、最初から言っているように、まずは全体像をとらえないことには、記憶もつながっていきません。どこを目指すにしても、重要語句・全体像から把握していくこと、これが大切です。

さらに詳しく

全体像を把握した上で、さらに詳しい内容を学習したい場合には、

神余秀樹のパノラマ世界史(学研)
石川晶康の日本史講義の実況中継(語学春秋社)
金谷俊一郎の日本史「なぜ」と流れがわかる本(東進)

などの詳しくわかりやすい解説で確認していきます。

先ほどの「日本史教室」「世界史教室」と同じ先生のものもあるのあり、さらに詳しい解説になるので、つなげて学習できます。
ただ、紙面のレイアウト・見やすさを考えると、「なぜと流れ」の方が見やすい部分もあります。

上位校を狙う場合は、これらの解説を読み進めつつ、「時代と流れで覚える」シリーズをやりこむか、「一問一答」を進めて、「過去問」に進んでいきましょう。気になる語句を参照するために、「用語集」「資料集」などを参照するのも有効です。

正誤問題にどう対応する?

いきなり具体的な問題形式の話です。

「正誤問題にどう対応するか?」

この手の話は、ある程度学習が進んでからでも良さそうですが、ちょっとそういうわけにもいかない・・・という人も多いかもしれません。

高校生の話を聞いてみると、特に日本史の定期テストで、入試のような正誤問題が出されるという話が結構出ています。入試レベルの内容ということで、その形式の割合が多くなると、やはり学校での平均点は低めにでるようですが、それでも、そのような形式での出題が多いようです。

そこにどう対応するか?基本的には、授業で出てきたものをしっかりと覚えていけば、ある程度の点数は取れます。特に入試レベルの正誤問題・選択問題に向けて、あえて何か対策を、定期テストの段階でする必要は、それほど多くはありません。まずは、大きな流れと基本的な用語をしっかりとおさえる、それが第一です。また、しっかりと内容が抑えられていれば、どのような形式でも、点数は取れます。

・・・といったものの、やはり、どのような方向性で勉強を進めていけば良いのか、方針は必要です。

以下、基本的な流れと用語を押さえて上で、正誤問題も含めて高得点を狙うために必要な方針を見ていきます。

正誤問題でウソをつかれるポイントは、「語句」「内容」「時期」です。

特に「内容」と「時期」については要注意です。

語句自体は覚えていても、基本的な用語の意味がわかっていないと、「内容」でウソをつかれても、見破れません。

また、時期でウソをつくというのは、例えば、「奈良時代の出来事について正しいものを」と言っているのに選択肢に「平安時代の出来事」が書かれていたら、その文自体が合っていても、当然ながら間違いの選択肢となります。

このあたりを見破る知識をつけていく必要があります。

まずは、ここを意識して繰り返しインプットを・・・ということになりますが、それでも、ちょっとやりにくいこともあります。

具体的な問題で確認したい。でも、難しい問題はちょっと、という場合は、例えば「日本史Bレベル別問題集3(東進)」は、比較的入りやすくなっています。ある程度知識が入ってきたところで、この本の問題を試しに解いてみて、なぜ正解か、なぜ間違いかを、解説を読んでじっくり理解していきながら、この手の問題の勘所を身につけていくと良いでしょう。

いずれにしても、流れ→用語→演習と進めるイメージです。

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