今回は、
「英単語集をどのように使い、どのように英単語を覚えていけばいいのか?」
ということについて述べていきます。
英単語集
大学受験向けの英単語集としては、次のようなものがあります。
・システム英単語(駿台)
・「英単語ターゲット」シリーズ(旺文社)
・「速読英単語」シリーズ(Z会)
・「ユメタン」シリーズ(アルク)
・「DUO」シリーズ
上記のものの中には、中学生向けのバージョンが出ているものもあります。
その他、中学生向けのものとして、
・ランク順中学英単語1850(学研)
などがあります。
英単語を覚える目的
そもそも、なぜ、英単語を覚える必要があるのか?
当たり前すぎる話ですが、あえて、改めて言語化していきましょう。
なぜ、覚える必要があるのか?
「英語を理解し、運用する能力を高めるために必要だから」です。
「英語を読む」という点でいうと、英文を読む際に、単語の意味をしっかりわかっていれば、文章をより理解することができます。逆に言うと、知らない単語が多すぎる状態だと、そもそも何が書いてあるのかわからない・・・ということになります。
また、英単語を覚えることで、リスニング・ライティング・スピーキング能力も向上します。英単語を覚えることで、英語での表現力も増し、自分の意見をより正確に伝えることができるようになります。
なお、ライティング・スピーキングで使用可能なレベルまで自分の中に入れる必要がある単語・表現は、大学受験レベルでは(あるいはその他の資格試験であっても)基本的には、中学生レベルのものが中心となります。
大学受験レベルの単語集では、基本的に、英文を「読む」際に、意味が取れるようになりさえすればOKです。
なぜ単語集が必要?
そもそも、英語学習の初期段階、だいたい中学生の段階では、「単語集」として独立したものは、あまり必要ありません。
それなのに、なぜ、学習が進み高校生レベルになると、(場合によっては中3レベルになると)単語集での学習が必要になってくるのでしょうか?
それは、単に、単語のレベルが上がるから、単語の数が増えるから、ということではありますが、もう少し、掘り下げてみます。
中学校では基本的な英単語や文法を学ぶため、英単語集を使って覚えることはあまり必要ありません。しかし、高校に入ると、より専門的な英単語や表現が出てきます。これらの単語は日常会話ではあまり使われないため、覚えるためには英単語集を使うことが有効です。
英単語集は、単語をまとめて学ぶことができます。基本的にほとんどの単語集は、難易度順に並んでいるため、順序立てて学ぶことで、効率よく覚えることができます。また、単語の例文や類義語などの情報も提供しているため、単語を理解しやすくなります。
英単語集の使い方
では、どのように英単語集を活用していくか、いくつかの使い方を見ていきます。
単語集の冒頭
そもそも、それぞれの単語集の、多くの場合冒頭に、使い方が出ています。その使い方をしっかりと確認し、それを目安に、使っていきましょう。
以下、どの単語集にもあてはまる、一般的な使い方と工夫を述べていきます。
単語に印をつける
英単語集の知らない単語に印をつけることは、学習する単語を管理する上で有効です。 知らない単語に印をつけることで、どの単語をまだ学習していないかを確認することができ、復習するためにも便利です。
また、印のつけ方を工夫することで、どの程度学習が進んだか、どの単語が特に覚えにくいかを確認することができます。
例えば、知らない単語を確認し印をつけた後、覚える作業をしたのちに、もう一度覚えていない単語を確認し、それでも覚えていない単語にさらに印をつけることで、特に印が多い単語が特に覚えにくいということがわかります。
繰り返し学習
単語を覚えるためには、繰り返し学習することが重要です。英単語集を使って、一定の期間ごとに単語を復習することで、記憶に残りやすくなります。
繰り返しの学習は、英単語の学習に限らず、何かを覚えようとするときに、有効な学習法です。
例文を使う
英単語集には、単語の使用例が載っていることが多くあります。例文を確認することで、単語が実際にどのように使われるのか理解することができ、イメージしやすく、覚えやすくなります。
「ターゲット」「ユメタン」などには例文がついていますし、「システム英単語」には、「ミニマルフレーズ」という形でフレーズがついています。
また、「速読英単語」には、その単語を使った長文が掲載されています。
コンテキスト・関連付け
英単語に限らず、記憶する際に、関連付けは有効な方法です。関連付けとは、新しい情報を既に記憶している情報と関連づけることです。これにより、新しい情報を理解しやすくなり、記憶することが容易になります。
新しい単語を覚える際に、その単語を既に知っている単語と関連づけることで、新しい単語を理解しやすくなります。また、イメージや比喩を使って、新しい情報を視覚的に理解しやすくすることも有効です。
また、関連付けは、記憶を長期記憶に移すためにも有効です。新しい情報を既に記憶している情報と関連づけることで、新しい情報が脳に強く印象付けられます。
また、その言葉が使用される文脈や場面を理解することで、その言葉の意味をよりしっかりと理解することができます。
音声を聞く
ほぼ全ての英単語集には、単語の音声が添付されています。音声を聴くことで、単語の発音を学ぶことができます。それに加えて、英語と日本語を交互に言ってくれるものもあるため、単語集本体を開けない・開くのが面倒な場合は、音声教材のみで学習することも可能です。(これは、様々に利用でき、かなり有効です。)
書いて覚える
英単語を書いて覚えることは、単語を覚える上で有効な方法です。書くことで単語を視覚的に記憶することができ、記憶定着に助けてくれます。
書き取りによって、単語の書き方や綴りを覚えることができ、スペルミスを防ぐことができます。また、書き取りを繰り返すことで、単語を覚える効率を上げることができます。
ただし、高校レベル以上の多くの単語は、必ずしも書ける必要はありません。文章で出てきたときに読めればいい場合がほとんどです。書かなくても意味を覚えられる場合は、あえて書いて練習する必要はありません。
確認テスト
英単語集で自分で単語テストをすることは、単語を覚える上で有効な方法です。単語集の意味の部分を隠して、いえるかどうか確認すればOKなので、手軽にできます。
また、次のような効果があります。
・自分自身がどの程度学習した内容を理解しているかを確認することができます。
・復習するべき箇所を特定することができます。
・記憶に残りやすくなり、長期的に記憶に留めることができます。
など
覚え方は人それぞれ
人それぞれ、覚えやすい方法・状況は異なると思います。
上記の例を参考にしつつ、自分なりにいろいろ試してみて、よりよい覚え方を見つけていきましょう。
覚える機会は他にも
もちろん、単語を覚えるのは、「単語集」のみからではありません。その他の英語学習、英文法・構文・長文読解の中で知らない単語が出てきた際に確認していくことで、覚える機会を増やしていくことができます。
多くの教材には、重要単語の説明も記載されているので、それも使ってみたり、辞書も活用して、様々な形で、少しづつ語彙力をアップさせていきましょう。
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