英検の概要と戦略

こちらでは、英検®全般について、および、各級のポイント・英検対策について説明しています。各級の内容・対策と合わせて、利用可能な入試制度、実際にどのような生徒が利用しているかなど、私が指導をしていて気付いた点なども合わせて述べています。

英検の合格基準は、少し前までの基準では、素点でおおむね6割以上(5級〜2級の場合、準1級以上で7割以上)でした。現在はCSEスコアを基準にしていますが、だいたい6割〜7割を基準にすれば大丈夫です。ただし、四技能(Reading / Listening / Writing / Speaking)を均等に判定しますので、極端に苦手な分野がある場合は注意が必要です。

英検5級
中学初級レベル(中1の2学期ぐらいまで)とされています。英検5級創設時点から、小学生が腕試しに受けるケースも多く見られます。私が指導した小学生も、クラスのレベルにより変動しますが、おおむね9割ぐらいの子供が合格しています。クラス全員が合格する場合もあります。英会話教室の生徒はリスニングで点数を稼ぎ合格していくケースが多いです。読み書きを重視する教室でも、小学生の場合、リスニングの方が伸びやすいようです。英語に慣れていて、読み書きがある程度できれば簡単に合格できると考えていいでしょう。

簡単とされている英検5級ですが、いくつか注意点があります。
1つ目は読み書きについて。当然ですが、英語を読む練習を全くしていないと、合格できません。こども英会話教室の場合、英語を「聞く」「話す」のみを行っている場合があるため、その場合、そのまま英検を受けても、当然ながら合格できません。「読む」「書く」練習をしている場合でも、勘の良い子どもの場合はそのままで合格も可能ですが、ほとんどの場合は、少し対策が必要になってきます。
2つ目は、無理をしないということです。5級は基本的には、試験慣れ・腕試しが目的になります。様々な点で資格として使えるのは英検3級以上になります。その点を踏まえて、理解度や、成長の度合いによっては、無理に受けないという選択も重要です。学習はとにかく続けていけば、どこかで開けていくという部分があります。入り口の段階で無理に結果・アウトプットを求めて、本来目的としている高度な学習、肝心なゴールにたどり着かないのではもったいないです。理解・成長がゆっくり目なのだから、今の段階で無理に試験を受けるのは止めておこうという考えも大切です。

英検4級
中学中級レベル(中1〜中2レベル)とされています。ある程度しっかり勉強してきた生徒が、対策をして受ければ、だいたい、中学2年生の間で余裕を持って合格できます。小学生や中学1年生も多く合格していますが、英検5級に合格した感覚でなんとなく受けると、失敗するケースも見られます。
最近では、小学生も多く合格しています。小学生向けの対策本も多く出版されていますし、英語教室や塾でも対策講座が用意されている場合があります。
近年では中学入試で、英検5級・4級取得者に優遇措置がある場合があります。最難関校での優遇はほとんどありませんが、中堅レベルの学校を中心に優遇措置がありますので、一つの戦略として、可能であれば取得しておくのも手です。

英検3級
中学卒業レベルとされています。公立高校・私立高校を問わず、英検3級以上で一定の優遇措置を受けられる学校が多くあります。例えば、専修大松戸高校・東海大浦安高などでは、英検3級で1点、英検準2級で3点、内申点に加算されます。(なお、数検・漢検でも同様の優遇措置があります。)多くの私立高校で同様の加点措置があり、具体的な基準が公表されていなくても、有利に働くケースが多いようです。とりあえず高校入試に有利だということで、中3の1学期前後で多くの生徒が受けます。ある程度勘のいい生徒であれば、慌てて受けても合格できるケースも当然あります。
英検3級以上からライティング・スピーキングが入りますが、それほど難しくないため、公立校の中学生がある程度しっかり学習を進めて行っていれば、それほど対策を頑張らなくても十分合格水準に達することができるレベルです。ライティングは模範解答のような完璧な答案を書く必要はありません。問題に沿って、とにかく文が書けていれば、文法やスペルにミスがあっても合格可能です。(もちろん、ミスを少なくするよう工夫は必要ですが。)スピーキングも試験の形が決まっていますので、それに沿って簡単な文を1行〜2行程度話せれば合格です。いずれにしても、まずはチャレンジしてみることが大切です。
もちろん、リスニング・ライティング・スピーキングは、中学校の成績評価ではそれほど重視されていない、成績評価の際に比率がそれほど高くないケースが多いです。そのため、それらの分野をあまり頑張ってこなかった生徒が急に対策をしてなんとかできるケースは少ないため、普段からバランスよく学習を進めておく必要があります。

英検準2級
高校中級レベルとされています。高校入試では、準2級を持っていると優遇措置が受けられる学校が多くあるため、中学生のうちにチャレンジするケースも多くあります。特に、英語を重視する私立高校・外国語関連の学科・コースでは、重視する傾向が強いようです。そうかと思えば、公立中学校で、英検準2級の2次試験の日時と、日曜参観の日時が重なるというケースがあったため、公立中学校の進路指導のレベルでは、そこまで英語を重視しているわけではない(?)という部分もあるようです。
できれば中2までのうちに英検3級に合格しておいて、英検準2級レベルの単語力をつけて、過去問対策をしておけば十分合格が可能です。英検準2級は、高校生レベルのため、高校で学習する英文法(仮定法・関係副詞など)も試験範囲に入りますが、文法の理解が十分でなくても、語彙力があれば合格レベルには到達可能です。実際、私が指導した中でも、とにかく単語力を上げて、問題演習を行い、中3の1学期で英検準2級合格というパターンの生徒が多くいました。いずれの生徒も、高校英文法の学習はほとんど行っていません。
なお、冒頭に述べたように、英検準2級は、基本的には高校中級レベルです。高校生が、英検2級を受ける前段階として、まずは受験してみる、というのが標準的です。

英検2級
高校卒業レベルとされています。近年導入されたライティングも、一見難しそうですが、公表されている解答例や、模範解答のような解答を書く必要は全くなく、簡単な文を、出題されている内容に合わせて書けば、文法やスペルミスがあっても、合格水準に達することが可能です。
有名校も含めて、大学入試でかなりの優遇措置があります。ただし、年々、英検による優遇が使いづらくなっている面があるようです。GMARCH・関関同立(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政・関西学院・関西・同志社・立命館)レベルの大学でも、英検2級で優遇措置があります。
GMARCH・関関同立を受験するレベルの生徒にとって(場合によっては日東駒専・産近甲龍でも)、英検2級はかなり易しいレベルといえます。それに加えて、英検2級による優遇の幅が、通常の英語の試験を受けた場合と比べて有利に設定されていたため、英検2級を利用することで、有利に入試を進めることが可能でした。しかしながら、当初設定した優遇の幅を一部の学部学科が見直したこと、英検を始めとする外部試験利用入試が広く知られるようになり多くの受験生が殺到したこと、都内の私立大学が定員・合格者数を減らしたことなどの要因が重なり、数年前と比べてかなり使いづらくなってしまったようです。
数年前の先輩の話を鵜呑みにすると痛い目に遭いますが、英検2級以上の優遇措置は継続されますし、導入する大学の数としては増加傾向ですので、取得しておくことで、大学入試における選択肢を増やすことが可能です。
なお、大学入試で利用する場合に、現在は「2年以内に取得したもの」という縛りがある場合が多いため、高1で1次試験を受け、別の回で高2の時に2次試験を受けるという変則的な受け方が必要になる場合もあるかもしれません。

英検準1級
東大や早慶上智の学生でもしっかり対策をして、語彙力を上げないと難しい試験です。一方で、語学の試験なので、語彙力を上げて、しっかり対策をすれば、高校生でも合格可能です。早稲田大学・上智大学で英検を利用して、英語を武器に、という場合は、できれば英検準1級を取っておきたいところです。
なお、英検2級合格後の戦略として、TOEIC®などの別の資格試験を狙うのも手です。TOEICはビジネス英語と言われていますが、実際の試験内容は、高度なビジネスの知識が要求されるわけではなく、日常会話や、オフィスでのちょっとした会話、日常的なモノの売買に関するものが中心ですので、高校生でも(場合によっては小学校高学年でも)対応可能です。英検準1級で要求される語彙力よりも、TOEICの方が要求される「知識の量」としては少なくて済みます。もちろん、情報処理能力など、別のスキルが要求されますので、自身の得意不得意を見極めて、いろいろな選択肢の中で、判断していくと良いでしょう。
英検に近い試験としては、TEAP®もあります。あまり、いろいろ手を出しすぎるのも良くないですが、最短で、有利そうなものを見極めるのも大切です。
なお、帰国子女で、あるいは、語学の素養があり、基礎学力があれば、小中学生でも、英検準1級・英検1級を取得する生徒も、もちろんいます。

一英塾・英語・英検対策については、以上です。

(英検®は公益財団法人 日本英語検定協会の、TOEIC®は米国Educational Testing Service(ETS)の、TEAP®は学校法人上智学院の登録商標です。このコンテンツ(katsutadai-study.net)は、英検協会・ETS・上智学院の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。)

 

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