AIの時代になぜか求められるAIが出来そうなこと?!

こんにちは!
一英塾 勝田台校です。

今回は、
「社会の変化に合わせて、個性」や発信力が求められるが、
そこではある種の正解が存在する」
というお話です。

そのあたりを、作文・小論文のコツと絡めつつ見ていきます。

近年、AI・人工知能の話題が、多くのテレビ・ニュースなどで取り上げられるようになりました。

AI・人工知能・コンピューターの更なる発達で、社会のありかた、仕事のありかたも大きく変わり、AIによって無くなる仕事もあるという話も多く聞きます。

さらに、人間を超えるAI・人工知能の出現=シンギュラリティが、2045年に到達するという学者もいます。(それぞれの識者により、年代の前後があります。)

将来使える能力??

 

AI・人工知能と学校教育

テクノロジーの発達に合わせて、教育のあり方・学校のカリキュラムも少しずつ変わっていっています。

単純暗記だけでは知識は使い物にならないし、単純作業はコンピューターがやった方が速いから、そうではない学力をつけねば。
ざっくりとそのような話がトレンドとなり、未来を生きる学生には「発信力」が必要だということで、学力試験でも、全ての学力層で「記述式問題」「論述式問題」を重視する傾向になっていっています。
これは、中学入試・高校入試・大学入試の全てで共通する傾向です。
普段の学校の授業でも、一方的な知識の伝達ではない新たな学び方、「アクティブ・ラーニング」が取り入れられていっています。

テクノロジーの発達によって、社会は大きく変わっていく。
だから、教育もそこに合わせて変わっていく。

その流れは間違いありません。

未来のことは誰にもわからない

さて、ここまで説明してきましたが、
一つ確認しておきたいことがあります。

テクノロジーの発達で、AI・人工知能の進化で、
具体的にどこがどのように変わるのか、はっきりとイメージできますか?

おそらくよくわからないと思います。
私もわかりません。
誰もわかりません。

一部のエンジニア・研究者の方が、一般の我々よりも、詳しくわかっているのは確かではありますが、それでも、誰も完全にはわかりません。

未来のイメージはズレる

 

意外なところで予測が外れることもあります。

少し前のSFを見てみると、
今思えばトンチンカンな未来予測が時々登場します。

例えば、昔のSFに出てくるコンピューターは、
なんだか無駄にデカイものが多かったりします。

スマートフォンのようなものが描かれている昔のSFは、
ほとんどありません。

ディズニーランドのトゥモローランド。
1980年代ごろに思い描いた未来をイメージしたエリアでしたが、
リニューアル前は、なんだか古いイメージの未来でした。

このように、未来のイメージはそれなりにズレます。

ズレますが、現時点で、多分これがいいんじゃないかという雰囲気があり、
その雰囲気・トレンドに合わせて、教育のあり方も決まっていっている節があります。

そのような冷静な視点を持ちつつ、トレンドに合わせた対応・対策が必要となります。

作文・小論文の正解

作文・小論文には正解がある?

 

何はともあれ、現在のトレンドは発信力重視。

未来を生きる学生には「発信力」が必要だということで、学力試験でも、全ての学力層で「記述式問題」「論述式問題」を重視する傾向になっていっています。

入学試験で、「作文」「小論文」を書く機会も増えています。

なお、この作文や小論文。
「発信力」「コミュニケーション力」を重視といっても、
何を書いてもイイって訳ではありません。

極論すると「正解」があります。

採点をして点数をつける以上、採点基準があり、
だれが採点してもできる限り同じ点数にならなければなりません。

良い評価を得るための「正解」があるのです。

昔、早稲田が小論文をやめた

少し前まで、早稲田大学には、第一文学部という学部がありました。
2006年に募集を停止し、現在は文学部と文化構想学部に再編されています。

その旧・第一文学部では昔、入試科目に小論文がありました。
小論文があったのですが、2003年度に廃止してしまいました。

「外国語・国語・小論文→外国語・国語・地理歴史」
と変更しました。

なぜ、小論文をやめてしまったのでしょうか。

廃止理由の一つに、
「解答が画一化してしまったから」
というのがあります。

小論文では、
「高校の試験科目では見出せないユニークな学生の個性を見たい」
という主旨で始めたが、
「期待して得られた成果が、得にくくなった」
そうです。

みんな同じようになってしまった。
とのことです。

正解をめざして書くのが正解?!

では、個性的なことを書けばいいのかというと、
そうはいきません。

高校や大学が評価できる個性的な学生は、
相当限定されたものになります。

そもそも問題に答えていない答案や、
原稿用紙の使い方が間違っている答案、誤字脱字、
論理展開が不明な答案は当然減点です。

そうなると、賢い学生は、
きっちりと無難なところで仕上げてきます。

この話は2003年の出来事ですが、
無難な発信をする力は、ある意味今の世の中で必要かもしれません。

いずれにしても、入学試験においては、
ある種の「正解」をめざして書いていくのが「正解」になってきます。

AO入試・推薦入試などの、「個性」が求められる場面においても、
求められる基準から出過ぎている人は、扱いづらそうに見えます。

できる人は、条件に応じて「ちょうどいい個性的な感じ」を上手く出しています。

国語・記述の採点と、カラオケの採点は似てる?

記述問題に限らず、
「国語の採点基準、わかったようなわからないような。」
というイメージがあると思います。

イメージとしては、
「カラオケの採点」と似たようなもの。
と考えると多少イメージしやすいかもしれません。

明らかにトンチンカンな読み取りをしていると、
支離滅裂なことを書くと、国語の点数はもらえません。

オードリーの若林正恭さんのように、明らかに歌ヘタだと、
やはり、カラオケの点数は、60点ぐらいになるようです。

一定の客観的な基準をクリアしていると、
しっかり国語の問題に正解できたり、記述問題で満点がもらえます。

しっかりと音符通りに歌って、一定の基準を満たしていると、
カラオケの採点で100点が出るということがあります。
(音楽は、特殊なな訓練と才能が必要ですが、国語力は、
誰でも身につけることができるという違いはありますが。)

なお、論説文の筆者自身が、問題を解くと、
何問か間違えることがある、という話もあります。

これは、歌手本人が歌ったのを、カラオケ採点でやってみると、
低くはないものの、微妙な点数になるのと似ています。

そのあたりを踏まえて、
基礎的な国語力をしっかり身につけた上で、
客観的な採点基準を意識して、練習を進めていくことが必要です.

 

将来は文章もAIが採点?

学校の入学試験ではおそらくまだ導入されていませんが、
実は、すでに、一部の会社の入社試験で、
AI・人工知能を使った選考が行われています。

会社に提出する書類の審査・エントリーシートの審査で、
合否判断の一部をAI・人工知能で行なっているようです。

一定の「客観的な」基準をもとに判断するので、
ある程度はコンピューターで行えるようです。

将来的には、記述・作文・小論文などでも、
AI・人工知能を使って、コンピューターで採点するようになる可能性もあります。

コンピューターで文章を採点というと味気ない印象を持つ方もいるかもしれません。

ただ、先ほどのカラオケ採点の例を考えると、むしろ、今よりも、個性的な文章を書く合格者が出るかもしれません。

 

 

入試の作文・小論文のコツ

 

以上のことを踏まえて、現在の
「入学試験の作文・小論文で何が求められるのか?」
をまとめていきます。

なお「作文」と「小論文」は別物ですが、
まずは共通して気をつけるべきことを述べます。

 

濃い鉛筆!

まずは、
「濃い鉛筆を使う!」
ということです。

大したことなさそうな話ですが、
ものすごく重要です。

近年、学生全体の筆圧が、
弱くなる傾向にあります。

字が薄い人は本当に薄い!

薄い字は読みづらい!

小論文の指導者によっては、
「4B以上の鉛筆で書いたもの以外は採点しない!」
という人までいます。

薄い字の答案を提出しただけで、ものすごい罵倒をする人もいます。

それはやり過ぎだと思いますが、
それくらい、濃く書くのは重要です。

採点者の「目」!?

学生の答案を採点する人は、
ほぼほぼ全員老眼です。

ほんのごくわずかに老眼では無い採点者も、
ものすごく目が疲れた中で採点します。

学生の皆さんは
「老眼」と聞くと、
「お年寄り」をイメージするかもしれません。

違います。

老眼はだいたい40代から始まります。
博多華丸大吉も、TOKIOも老眼です。
嵐も、いきものがかりも、そろそろ誰かの老眼が始まります。

是非、採点者の目に優しい答案を書いてください。

 

問題文の指示に従う

これも当たり前のことですが、
「問題文の指示に」
従いましょう!

問題文の指示と違う部分があり、
減点ということが多くあります。

最悪の場合、しっかり文は書いたのに、
「0点!」
ということもあります。

記号選択の問題ですら、
「当てはまらないもの」を答えるべきところで、
「当てはまるもの」を答えて、不正解!
そんなことがあります。

作文・小論文でも、
出題にあたり、問題文に多くの指示があります。

解答者側にとっては、どのような構成で書くべきが、
迷わずにスムーズに書きやすいというメリットがあります。

逆に採点者側にとっては、
「問題文の指示通りに書けているか?」
が採点基準となり、採点がしやすくなります。

また、解答者・採点者双方にとって、
「問題文でハッキリと明示してあること」
を基準にすることは、フェアであり、
どうすればいいのかがはっきりします。

そのようにハッキリしているのにも関わらず、
問題文の指示を守っていなかったら、
当然、減点です。

本当に当然の話ですが、
問題文の指示にしっかりと従って書きましょう。

採点基準は??

わかるものはきっちり確認

 

採点基準は、各学校、各試験ごとに異なります。

異なりますが、
各種の模擬試験・問題集などに、
採点基準がしっかりと書かれている場合があります。

それらを参考にしましょう。

特に、問題の一部に組み込まれている作文は、
解答解説を熱心に読まない人も多くいます。

それはもったいない!

是非、しっかり読みましょう。

解答例を書き写してみるのも勉強になります。

解答例が上手すぎるという場合もありますが、
どのような場合でも概ね参考になります。

 

誰が採点しても同じになるような基準

基本的には、
「誰が採点しても、できる限り同じになるような採点基準」
が採用されています。

具体的には、
・問いに答えた内容になっているか?
・問題文の指示に従っているか?
・問題の指示通りの字数になっているか?
・問題文の指示に従った段落構成になっているか?
・誤字・脱字は無いか?
・主語と述語の一致した文になっているか?
などです。

上記の基準に合っていないと、
どんどん減点されていきます。

いわば「減点法」になっています。

減点以前に、
問われていることと違うことを答えていると、
ほとんどの場合0点です。

これらのポイントを踏まえて、丁寧に練習していく必要があります。

なお、試験にもよりますが、
基本的には、無難な内容を書きましょう。

そもそも、字数が少なめの場合には、
あまり個性的なことは書きづらいはずです。

ある程度の字数がある場合も、
どのような人が採点するかわからないので、
あまり突飛なことは書かない方が良いでしょう。

 

練習方法

では、どのように練習していけばいいか?

多く書く

そもそも、
「文章を書くこと」
そのものに慣れていない人は、
書くことに慣れましょう。

とにかくたくさん書いて練習します。

多く書いて「書くこと」慣れましょう。

「書くこと」が苦手な場合は、
「とにかくなんでもいいので多く書く」
ということも大切になってきます。

型を身につける

一応、何かは書けるが、まとまらない。
点数があまりもらえない。

そんな人は、
「型」
をしっかり身につけましょう。

過去問や練習問題に取り組み、
解答例通り・問題の指示通りの構成ができているのか、
確認していきます。

問題の指示により、変化が必要ですが、
自分で、
「この構成で書く」
という形を、しっかり決めて身につけましょう。

解答例を、
「書き写す」
という練習も有効です。

おわりに

発信力を突き詰めると???

「自ら発信する力」
「アウトプットする力」
を突き詰めていくと、
ある種の「正解」に収束していくのは不思議な感じです。

近年、一般の人の発信が「炎上」してしまうのは、
よくある話です。

そのような中で、一定の「無難な」発信をする力は、
ある意味、必要とされる力なのかもしれません。

正解があるならAIにもできる??

一見個性を発揮できそうな、
「発信する力」。

そこにもある種の「正解」があるとすると、
その「正解」を見つける力は、AI・人工知能にできてしまうのでは。
ということも言えなくもありません。

基本的な思考力は大切

では、考えたり、発信したりすることは無意味なのかというと、
そんなことはありません。

「基礎的な思考力」
「自分の頭で考える力」
は、どのように社会が変化しても、
必要となる力のはずです。

ハンドルの遊び

どうしても、ある種の「正解」が求められる状況は多くあります。
「個性を発揮する」ところで、
ある種の見えづらい正解を見つけにいく作業は非常に大切です。

ただ、「正解」だけにとらわれていては、
やはり面白くありませんし、
AI・人工知能に取って代わられてしまうかもしれません。

そうならないための、ちょっとしたハンドルの遊びも、
意識できると、バランスが取れるように思います。

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